2025/12/10 13:53

海苔は低カロリーで栄養豊富な食品ですが、「どこからが食べ過ぎ?」という疑問を持つ方も多いようです。

昭和11年創業の田中屋海苔店が、公的機関のデータをもとに、海苔の摂取量と健康面についてわかりやすく解説します。


ヨウ素の基準値・枚数換算・毎日食べる場合の注意点まで、まとめてお伝えします。


海苔は何枚から“食べ過ぎ”になるのか?


海苔の摂取量を考えるうえで重要なのが ヨウ素(ヨード) です。


厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によれば、

・成人の推奨量:1日 150µg

・耐容上限量:1日 3,000µg

とされています。


出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」


焼き海苔1枚(全形 約3g)には、約63µg前後のヨウ素が含まれています。

出典:文部科学省 食品成分データベース


これを踏まえると、摂取量の目安は次の通りです。


●問題ない範囲

1〜3枚/日


●やや多い(毎日だと注意)

5〜8枚/日


●継続すると過剰摂取の可能性

10枚以上/日


※単発で多めに食べてもすぐに健康被害が出るわけではありません。

※「毎日長期間」の摂取がポイントになります。


ヨウ素の過剰摂取と健康への影響


食品安全委員会は、ヨウ素について次のように評価しています。


「大量摂取を長期間続けると甲状腺機能に影響する可能性がある」

出典:食品安全委員会「ヨウ素の食品健康影響評価」


ただし、海苔数枚では問題にならないとされています。

通常の食生活では過剰摂取になるケースは多くありません。


●特に注意した方がよいのは

・ヨウ素制限が必要な病気で医師の管理を受けている人

甲状腺疾患の治療中の人

→ 必ず医師の指示を優先してください。


千葉海苔・有明海苔で違いはある?


公的なデータ上、産地によるヨウ素量の大きな差は確認されていません。

ただし、厚み・乾燥度・焼き加減 によって同じ「1枚3g」でも含有量は多少変わります。


田中屋海苔店で扱う海苔の特徴としては、


●江戸前ちば海苔

→ 厚みがあり歯切れが良い

→ 1枚あたりの重量が安定しやすい


●有明海苔

→ 口溶けが良く、薄く軽い

→ 同じ枚数でも摂取量が少なめになる傾向


どちらを選んでも、1〜3枚の範囲であれば過剰摂取には当たりません。


海苔は毎日食べても大丈夫?


公的基準を守れば、海苔は 毎日食べても問題ありません。

田中屋海苔店のお客様でも「1日2〜3枚」を習慣にしている方が多数います。


海苔は

・カロリーが低い

ミネラル・ビタミンが豊富

・海藻らしい食物繊維が摂れる

など、日常食として優れた食品です。


海苔を安全に楽しむためのポイント


●1日の適量1〜3枚を目安に


●他の海藻(昆布・わかめなど)も摂取する日は量を調整


●妊娠中・授乳中

→ 通常量(1〜2枚/日)なら問題ないとされるが、医師の指示を優先


●保存方法も品質維持に重要→ 高温多湿を避け、密封が基本

出典:農林水産省「保存食今昔」


よくある質問(FAQ)


Q:子どもが海苔をたくさん食べているけど大丈夫?

A:単発で多めに食べても過剰摂取になる可能性は低いです。数日で調整すれば問題ないでしょう。


Q:毎日5〜6枚は食べ過ぎ?

A:毎日続けると耐容上限量に近づく可能性があります。量を調整してみてください。


Q:韓国海苔は?

A:油分・塩分が多いため、摂りすぎると塩分過多になる点に注意です。

出典:文部科学省 食品成分データベース「味付けのり」


Q:妊娠中は避けるべき?

A:公的機関の見解では、通常量で問題ありません。ただし医師の管理がある場合は従ってください。

出典:食品安全委員会


海苔はどれくらい食べると食べ過ぎ?についてのまとめ


・海苔は1〜3枚/日が安心の目安

10枚以上を長期間続けるとヨウ素の過剰摂取に近づく可能性

・海苔の違いで大きな差はなし

・毎日食べても問題ないが、医師の指示がある場合は必ず従う

韓国海苔は油分・塩分に注意

保存方法も品質維持に重要


田中屋海苔店では、毎日食べ続けやすい焼き海苔・青混ぜ海苔をご用意しています。

健康的な習慣として、安心できる品質の海苔を取り入れてみてください。